テキストエディタのユーザー層は開発者だけでなくライターや研究者まで拡大し、高度化・多機能化が進行しています。
用途別に使えるテキストエディタおすすめをまとめました。
6つの視点で選ぶテキストエディタ
- 主目的:コーディング/Web開発/Markdown/LaTeX/汎用メモなど。
- OS互換:クロスプラットフォームか、Win・macOS・Linux特化か。
- 基本機能:UI・速度・シンタックスハイライト・検索/置換・拡張性。
- 高度機能:デバッグ・Git・リアルタイム協働・ライブプレビュー等。
- コスト:無料/買い切り/サブスク/フリーミアム。
- 日本語対応:UIローカライズ・IME連携・縦書き・CJK処理。
主要エディタの位置付け
- 汎用×無料:VS Code(拡張最多・AI連携)、Vim/Emacs(高速・超カスタム)。
- 高速志向:Sublime Text(買い切り)、秀丸・Mery(Win)、CotEditor(mac)。
- Windows国産:Notepad++、サクラエディタ、TeraPad。
- 特化型Web開発IDE:WebStorm(JS/TS深掘り)。Markdown:Typora・Obsidian・iA Writer・Ulysses。LaTeX:Overleaf(クラウド協働)。
- 終了/フォーク:Atom→Pulsar、Brackets→Phoenix Code。
用途別ベストチョイス
7つの用途に分けてお勧めのテキストエディタをご紹介します。
用途 |
推奨 |
補足 |
万能開発 |
VS Code |
無料・拡張豊富・AI Copilot対応 |
高速編集 |
Sublime Text / 秀丸 |
大容量でも軽快 |
キーボード駆動 |
Vim / Emacs |
習得=最高効率 |
JS/TS専門 |
WebStorm |
有料でも生産性◎ |
Markdown執筆 |
Typora(WYSIWYG) / Obsidian(知識管理) |
フォーカス or 連想重視で選択 |
学術LaTeX |
Overleaf |
テンプレ+共同編集 |
日本語縦書き |
Mery / CotEditor |
縦書き・文字コード強い |
テキストエディタのキートレンド
- AI統合の標準化:補完・生成・デバッグ支援が選択要因に。
- クラウド&協働強化:Codespaces/Live Share型が普及。
- ニッチ特化の深化:Markdown・LaTeX・言語特化IDEの細分化。
- 軽量・高性能回帰:Electron離れ→Rust製Zedなど高速系も伸長。
- コミュニティの継続力:企業撤退後もフォークで息長く存続。
テキストエディタ最適解は人と作業で変わる
- 万能一択は存在しない。タスクごとに複数併用が現実的。
- 試用が必須:多くが無料体験可能。速度・操作感を体感して取捨選択。
- 将来性チェック:AIロードマップとメンテ状況を確認。
- 日本語重視なら国産系も要検討:縦書き・文字コード処理で優位。
このポイントを手掛かりに、まずは2〜3本を実際に試し、自身のワークフローに最もフィットする組み合わせを見つけましょう。