REAPERを日本語化するメリットと事前知識
REAPERは、非常に軽量でありながらプロフェッショナルな機能を備えたDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)です。
しかし、標準の状態では英語表記のみとなっており、多機能ゆえに「どのメニューが何の設定を指しているのか」を理解するまでに時間がかかるのが難点です。
有志の方々が作成・更新してくださっている「日本語化言語パック(Language Pack)」を導入することで、メニュー、右クリックメニュー、環境設定のほぼすべてを日本語に切り替えることができます。
これにより、作曲やミックスの作業効率が飛躍的に向上し、複雑なルーティング設定やカスタマイズもスムーズに行えるようになります。
REAPER日本語化の具体的な導入ステップ
以下の手順は、Windows版およびMac版の最新のREAPER(v7.x以降)に対応した標準的な日本語化フローです。
「REAPER Stash」などのコミュニティサイトから、最新版に対応した日本語化パッチ(拡張子が .ReaperLangPack のファイル)をダウンロードします。
特に森本氏による「日本語化パッチ」は更新が継続されており、最も一般的に利用されています。
REAPERを起動し、ダウンロードした .ReaperLangPack ファイルをREAPERのメインウィンドウ上にドラッグ&ドロップします。
すると、「Install language pack」という確認ダイアログが表示されるので、「Yes」または「OK」をクリックします。
自動的に切り替わらない場合は、「Options」>「Preferences」を選択します。
左メニュー最上部の「General」タブ内にある「Language」のドロップダウンリストから「Japanese」を選択し、「Apply」を押して一度REAPERを再起動すれば、日本語化が完了します。
主要メニューの比較表(横スクロールで詳細を確認)
日本語化によってどのようにメニューが変化するのか、DTM作業で頻繁に使用する項目を中心にまとめました。
| カテゴリ | 英語表記(デフォルト) | 日本語表記(適用後) | 具体的な用途・操作内容 |
|---|---|---|---|
| トラック操作 | Insert new track / Duplicate track | 新しいトラックを挿入 / トラックを複製 | 音源や録音用のトラックを追加したり、 既存の設定をコピーして増やしたりします。 |
| 編集ツール | Split items at cursor / Glue items | カーソル位置でアイテムを分割 / アイテムを結合 | 波形やMIDIデータを切り分けたり、 バラバラになったクリップを一つにまとめたりします。 |
| 環境設定 | Audio Device / VST Plugins | オーディオデバイス / VSTプラグイン | オーディオインターフェースの設定や、 音源・エフェクト(VST)のパスを指定します。 |
| レンダリング | Render... / Consolidate tracks | レンダリング(書き出し) / トラックを統合 | 完成した曲をWAVやMP3として出力したり、 トラックのデータを一本化したりします。 |
| 表示設定 | Show master track / Media Explorer | マスタートラックを表示 / メディアエクスプローラー | 全体の音量を管理するトラックや、 ループ素材を探すためのブラウザを表示します。 |
日本語化後の注意点と活用アドバイス
REAPERを日本語化すると操作のハードルは大きく下がりますが、一点だけ「英語の名称」も意識しておくことをおすすめします。
その理由は、YouTubeや海外のフォーラムにある高度なチュートリアル動画の多くが「英語UI」のまま解説されているからです。
日本語化パッチの中には、英語の用語を括弧書きで残してくれるタイプ(例:分割 [Split])もあり、これを使用すると海外のTipsも参照しやすくなります。また、アクションリスト(Action List)を検索する際も、日本語化されていると検索ワードに日本語を使えるようになるため、やりたい操作をすぐに見つけられるようになります。
REAPER日本語化に関するよくある質問(FAQ)
「環境設定」>「外観(Appearance)」>「テーマ(Theme)」の設定から、フォント(Default font)を「メイリオ」や「Yu Gothic UI」に変更することで、多くの場合解決します。
その場合は、最新のアップデートに対応した新しいバージョンの
.ReaperLangPack を再ダウンロードして適用してください。
もし手動で配置したい場合は、Finderで「ライブラリ/Application Support/REAPER/LangPack」フォルダへ直接ファイルを移動させてください。
外部のVSTプラグイン(Serum, Kontakt, Wavesなど)の内部メニューは、各プラグイン側の仕様に従うため英語のままとなります。

